貴之江さん

の影響と言うんじゃないんですが、
BLについて色々考える日々。
先日BL誌としては初めて手に取った本を読んで、
基本は少女恋愛漫画のフォーマットだよねと深く納得。
しかし、登場キャラクターの女の子率の低さに
一瞬眩暈を起こしましたが
そこはそれ、「姫キャラ選定フィルター」(頭悪いネーミングですみません…)が
働き出すと何とかなってきました。
昔、立花晶先生が本に書いてた
ボーイズラブフィルター」とはまた違うのですが、
この姫キャラ選定フィルターはそもそも
女子率の低い少年漫画などにおいて
少しでも感情移入しやすくする補助に
女子には搭載されていたものです。
今となってはこんな事は古いお話でしか有りませんが、
昔の少女恋愛漫画では、主人公の女の子、もしくはライバルの少女に
感情移入しつつ、王子様的存在の男子に胸ときめかせると言う図式が
成り立っておりました。
成立初期から少女漫画は情緒の世界、精神性重視の世界であったのです。
(その頃は男女の恋愛より、母子物が多かったかもですが)
さて、こういう少女漫画フォーマットでマンガ読むのに慣れてる女子にとって、
少年漫画はいささか情緒に欠けるきらいがあります。
これは目指すターゲットと世界が違うので当たり前なのですが、
それを自分達少女漫画の世界にシフトチェンジするためのツールが
「姫キャラ選定フィルター」です。(と、ここでは定義しておきます)
大体においてそれは、自分の理想の男キャラ=王子様に
釣り合う相手、お似合いな相手という探し方と、
自分の好感度の高いキャラ、健気とか、頑張り屋とか、
少女漫画においても主役にはまりやすい性格を持つキャラを当てはめるやり方が
多かろうと思います。
外見にはあまり斟酌しないのが面白いところです。
(フィルター効果でかなりフォローできてしまうので、
このような結果になる)
まあ、色々講釈たれた所で、第一印象が物を言うのもまた事実なのですが。
そうして、感情移入の拠り所を置いて、
台詞やシチュエーションの裏を読み、
自分独自のツボを開発していくのであります。
姫キャラと呼んではいますが、そこはそれ男子キャラである事には変わりないので、
彼は王子様でも有りお姫様でもある特別なキャラといえましょう。
(10中8、9この人が彼女の「受け」キャラになります。
受けキャラが重要というのはまさにこの為です。)


さて、話を元に戻しますと、
男子が輝くばかりに煌びやかなのは少女漫画では当たり前の事なので、
(勿論好みが多様化してるから、万人向けな人より、突き抜けた人の方が多くなる結果、
行き過ぎてる感は否めない…)
BLの華やか画面は然して問題なし。
そして「姫キャラ選定フィルター」で女子の少なさを補う…
(少年漫画での働きとほぼ同じですが、元から受けキャラが設定されてますから、
後は自分好みかそうでないかだけですね)
まあ、これはある程度古い女子における、一部の例なので、
これが正しいとか、はちゃくれとか言うつもりは無いです。
まあ、自分のための覚書として。